雨のあとの花の観察~大人の自然観察会~

10月6日、秋の花をテーマに大人の自然観察会が行われました。
天気予報は曇りなのですが、なぜか雨。でも大丈夫!そのうち止むはず、と信じてスタートです。

今日のメインの観察場所は西久保湿地。移動前に観察に便利なルーペの使い方を練習しました。
ルーペ(9~10倍)で観ると、小さな花の美しい世界が広がりますね!

では、移動です。移動途中には、雫に濡れたクモやキノコ、毒蛾の幼虫に出会ったりして、思わず足を止めました。


そして、メイン会場西久保湿地に到着!
ヤブマメ、イヌタデ、ツユクサ、キツネノマゴ、アキノウナギツカミ、キンミズヒキなど、本当にいろいろな種類の花が咲いていました。
花のつくりがどうなっているのか、時には分解してみたりして、じっくりと向き合ってみました。花それぞれに受粉するための工夫や虫に来てもらうための工夫があって、驚きです。


湿地の奥へと続く道には、今が盛りのツリフネソウ群落が。
そこでは、花にやってくる虫の様子にも注目して、本当に花粉を運んでいるのか目で確かめることもできました。

湿地まわりの花々をひととおり堪能したあと、もういちど案内所にもどって、最後に見に行ったのは、ノダケという植物。
これには、みんなが怖がるアイツがよくやってくるのです。それは…

スズメバチ。打合せ通りに登場したスズメバチに、思わず拍手してしまいました。ノダケの花は体の大きなスズメバチも止まりやすいし、花の上を動き回るうちに花粉をつけて運んでくれるのでしょうね。

花の工夫や虫との深いかかわりを垣間見た秋の観察会でした。お天気によって花の状態や虫の種類にも変化があるので、ぜひ別の機会にも観察を楽しんでみてください。

番外編?!
こちらには、花以外で注目した虫を少し紹介します。