食育田んぼ最終回:脱穀と精米、そして食べる!

5月からスタートした食育体験教室「田んぼでお米を作ろう!」も
今日で最終回となりました。雲一つない晴天に恵まれて、
集まったみなさんと行ったのは、【脱穀】と【選別】と【精米】。
10月のはじめに刈り取って干したイネを、白いお米にして食べるまでの
最後の作業を楽しみました。

まずは、イネをわらと実に分けます。これが脱穀。
過去から現在まで、どんな方法で行っていたのか、道具を前に説明を聞きました。

とっても原始的な脱穀の方法には、丸太にイネを打ち付けたり、足で
踏んだりするやり方があったり・・・

足踏み式の脱穀機や動力式の脱穀機では、回転する◎◎で効率よく実と
わらに分けられるようになった話など。

あとで実際に体験しみると・・・

 

 

動力式ではあっという間に実がとれて、わらになる様子にびっくり。
足踏み式では、踏むリズムがちょっと難しかったかな?
早く回転させるのがコツだったようですね。

続いて、実に混じっているわらなどを取り除く選別作業についてです。
選別には「唐箕(とうみ)」という 江戸時代からの道具があることを知りました。

扇風式の唐箕は、風力で重たい実と軽いわらくずなどに分けてくれる道具。
これが子どもたちには大人気! くずやほこりが勢いよく風に飛ばされて吹き出てくる
様子に釘づけ!唐箕から離れませんでした。

そうして実だけになったら精米をします。
精米にも昔ながらの方法があって、杵と臼で米をついたり、ガラスのビンに
いれた実を棒でついたりしました。

だんだんもみ殻がとれて、ビンの底に米ぬかもたまってくると、
本当にこんなことで精米できるんだなぁ、と関心している人もいましたね。
白米にするのがとても大変なことだと身を持ってしることができたのでは?

お昼になりました。
じつは、あらかじめ精米していたものをガス釜で炊いていました。
4升(40合)ものお米を炊いたのですが、ちょっと水っぽかったかな?
でもみんなおいしい、おいしい、と言っておかわりしてくれて、うれしかったな!

今回炊いた米は、コシヒカリでした。
おうちではキヌヒカリとの味の違いもくらべてみてくださいね。

お昼のあとは、自分のイネとして成長をみてきたイネの束が、実際に
どのくらい実ったのか?数えてみました。


たった一束なのに、数えるのは大変でしたね。
だいたい1000~2000粒が実った数だったようです。
それはお茶碗一杯分にも満たないわずかな量でした。

最後に、スタッフのマイマイから、これまでの活動を振り返るお話を
写真を交えて聞きました。田植え前に水不足で田んぼが干上がったこと、
田植え後も水不足で田んぼが干上がったこと、稲刈り前に雨がふったために
稲刈りで泥んこになったこと、捕まえた虫やカエルのことなどなど、
たくさんの思い出を振り返りました。

 

長い時間をかけて一緒に作ってきたお米。
最後の最後にみなさんにプレゼントしました。
今日のこの日を迎えられて本当によかったです。
この体験を今後に生かしたいと思った方は、ぜひ来年も
ご参加お待ちしております!

みなさん、一緒に活動してくださって、ありがとうございました。

(さかもと)