秋の親子観察会

朝夕に肌寒さを意識する季節になりましたね。
今日は緑森で、『親子はじめての自然観察会』がおこなわれました。
今回のテーマは秋の木の実・草の実さがし! 挨拶を終えたらさっそく案内所をスタートです。

 

『ドングリの背くらべ』という言葉があります。どれも似たりよったりという意味の言葉ですが、実際はどうでしょうか?
比べてみると、同じコナラのドングリでも太っているものや痩せているもの、長いものに短いものなど、様々な特徴があることがわかりますね。
次は、色のついた木の実を布にこすりつけてみました。クサギやヨウシュヤマゴボウなどのように青や紫に発色する実もあれば、ノブドウのように鮮やかな色をしていても色のでない実もありました。

  

さて、植物のタネには、それぞれ独特の広がりかた(散布様式)があります。たとえばツリフネソウの実は、中にバネのような仕掛けがあって、はじけることでタネを遠くへ飛ばします。これに対しノハラアザミなどの植物では、タネについた綿毛が風にのって運ばれることで遠くへ運ばれます。

 

タネの広がり方といえば、私たちに最も身近なのはくっつきムシではないでしょうか。
くっつきムシは色々な方法で動物の身体にくっ付き、そのままどこかへ運ばれます。
今日は実際にくっつきムシを足につけて歩き、どこまで取れずにくっ付いたままか確かめてみました。
結果は・・・なかなかしぶといみたいです。

その後は、的をつかったセンダングサダーツをみんなで楽しみました。
センダングサの実も強力なくっつきムシです。ついつい夢中になってしまうこの遊び、今日の最高得点は130点でした。

  

出発時にドングリの背くらべをやりましたが、今度はエノキの実やドングリを食べてみましょう。 
エノキはほのかに甘いけれどドングリは苦い!
エノキの実は、鳥などに食べられた後でその糞と一緒にタネが落とされて広まりますが、これに対してドングリは動物が集めたあとでその場所を忘れてしまうと、そこから生えてくるんですね。
さて、最後に食べるのはご存じクリです。小ぶりな実ですが生でもおいしいです。クリもドングリに近い仲間なんですよ。

 

今日は色々な実を観察しましたね。さあ最後の大詰めです。
みんなで一緒に観察しながら拾ってきた実やタネは、どれがどんな広まりかたをしていたでしょうか? 
『どれがどんなタネだったかな?』タネをみて思い出しながらそれぞれを分けました。
みなさんしっかりと覚えてくれていてすごいです!

今日は朝に雨が降っていて最初は天気が心配でしたが、無事にイベントがおわってよかったです。
親子の観察会は、季節ごとにおこなわれているので、また参加してもらえると季節ごとにまた違った発見もあると思います。

今日はありがとうございました。

 

(かっちゃん)