今日から新企画の『育てて!しぼって!菜の花づくし!!』というイベントが始まりました。
タイトルのとおり、菜の花を畑に育て、菜花を収穫したりしながらタネをとり、最後には油をしぼってみよう、というものですが、
これから来年の7月まで全部で6回にわたり体験をしていきます。
初回の今日は、参加メンバーのみなさんとの初顔合わせです。
まずは、菜の花についてのお話を、スタッフのくまちゃんから聞きました。
写真の黄色い花はみんな十字型の黄色い菜の花。でもじつは白菜や小松菜やブロッコリーの花の写真でした。
種類はちがってもアブラナ科の花をまとめて『菜の花』というのですね。
菜の花は、昔からよく畑に育てられていました。
葉や花は食べられるしタネからは油もしぼりました。油のしぼりかすは畑の肥料になりました。
菜の花ひとつで色々な利用ができるということですね。
昔は、秋から初夏まで菜の花を作り、初夏から秋はサツマイモを作るというサイクルで畑を利用していたそうです。
ところが、畑をする人が減り、かつての菜の花畑の景色も減ってきました。
さいたま緑の森博物館では、菜の花栽培を通して昔ながらの菜の花の循環システムがあった景観を少しでも再現・体験できたらと思っています。
そんなお話のあと、いよいよ畑へ行きました。
秋を感じる青い空のもと、 これから作業する畑がどんな畑が、ちょっと散策しました。
大きなオクラの株が一本残されていて、見たことがないような大きなオクラがなっていてビックリ。
実を割ってみると、クリーム色のタネが出てきました。
タネをとるために、一株だけ育ちの良いものを残しておいたんですね。
今日みんなでナタネをまきます!
まずは畑の土にまぎれた雑草の根っことりから。
両手で土をかきまぜるようにほぐしていくと、雑草の根が指にからみます。
それをどんどん、てみ(オレンジ色のみ)に集めて捨てていきます。
いっしょうけんめいやったら、お昼近くになってしまいました。
ナタネをまかなくっちゃ!
くまちゃんから、タネをまく手順を教わります。
①レーキで土の表面をかき、枯草をのぞく
②ひもにそって平グワをいれて浅い溝をつくる
③足裏の平らな人に溝を歩いてもらう
④足跡一歩に3粒のナタネをおいていく
⑤タネの上に軽く土をかけ、手でポンポンと押す
このような作業を分担してやっていきました。
今日のメンバーで唯一の小学生だったM君は、体重も軽く靴底も平らで、溝を歩く役に適任!
「M君、こっち歩いてくれる?終わったらここも歩いてね。」と引っ張りだこです。
ちょっと一息つこうと畑のすみでコオロギやトカゲを探していると、すぐにお呼びがかかり、忙しそう。
午前中は、畑の4分の1ほどまき終わって、昼休みとなりました。
午後の作業のまえに、くまちゃんから「何のタネでしょう?」クイズがありました。
ニンジンやホウレンソウなどいろいろな野菜のタネが並べられて、 みんな興味津々。
最後に並んだのがコマツナ、白菜、ブロッコリー、カブなど菜の花のタネばかり。
どれもそっくりで見分けがつきませんでした。
そうして、再び畑でのナタネまき。
秋晴れの空の下、遠くから運動会の音楽も聞こえてきます。
タネまきもあと3分の1になったところで、運動会の音楽もおなじみ「天国と地獄」 になり、
思わず作業の動きも 早まります。
無事に全部の種まきが終わりました。
途中、こんな声がありました。
「お水はかけないの?」
かけません。そのかわり・・・
最後にみんなで西久保観音にお参りしました。
深々と頭を下げてお願いします。
「雨を降らせてください。ちゃんとナタネの芽が出ますように!」
次回は10月26日です。芽が出ていますように!!
(さかもと)