9月6日、本日は里山体験教室「ため池のかいぼりをしよう」が開催されました。
「かいぼり」とは田んぼへ水を送るためのため池に溜まってしまった泥を掻き出し、貯水機能を保つようにする里山管理の大切なお仕事です!


かいぼりをする前のため池の様子です。草がボーボーで水深も浅くなっていました。
これからこのため池の中の草を抜いたり、希少植物を保護したり、泥を書き出したり・・・、っとその前に!
ため池のなかの生きものたちを救出してあげなければ、泥と一緒に流されてしまいます。
かいぼり作業をする前に皆さんで行ったのは、「生きもの救出作戦」でした。






皆さんで網をもってドンドンため池へ入ります。
「冷たい!」「泥が顔についちゃったよ~」っと子どもたちが、台風の過ぎ去った青空の下で生きものたちをすくっていきます。




皆さんがすくったため池のなかの生きものたちは、キレイにして種類ごとに分別され、カウントされていきます。
これもまた大変な作業です…
ため池の生きものたちを救出したところで、今度は皆さんで力を合わせて泥の掻き出しです!
ここからが大変な作業です!






すでに皆さんドロドロでしたが、ため池の草を畔へ運んで更に泥だらけ!
顔に泥が跳ね飛んで、皆さんイイ表情になってきました。なにより気温29度のなかでため池の水温は26度!冷たくて気持ちよさすら感じます。
今度は皆さんで一列になり、水路へ泥を巻き上げながら一気に掻き出していきます。
「息を合わして水路までみんなで掻き出すよー。位置について~よーいドン!」
あれあれ先に駆け出す子どもたちに、泳ぎだす子どもたち♪
目をキラキラさせながら、子どもたちはさらに泥んこになっていきます。







ため池に溜まってしまった底の泥を掻き出すのも、かいぼりでは大切な作業です。
ため池の底の古い泥を掻き出し、雑木林から流れる栄養豊富な水が溜まるようにしていきます。





続いて、先ほどみんなで積み上げた畔へ、ため池の泥をバケツで流し込んでいきます。
バケツ重いけど、最後の一仕事!皆さんがんばってー







そして最後に皆さんで捕まえた生きものたちの振り返りをしました。
シオカラトンボのヤゴやユスリカの仲間の幼虫、カワニナやヒメタニシが見つかった他、アメリカザリガニやシナヌマエビ、ドジョウ、ヤマアカガエルなど様々な生きものが見つかりました。
本日のかいぼり作業、参加いただいた皆さん大変お疲れさまでした。そしてご参加ありがとうございました!

かいぼりは里山の景観を残し続けていく大切なお仕事。
田んぼと池の関わり合い、またかいぼりは里山で暮らしている生きものたちの環境を残し続けていくためにも欠かすことのできないものです。また今日の作業へ携わって頂いてくれた「緑の森俱楽部」「狭山丘陵自然史研究会」「みどりの森ボランティア会」の皆さま、本当にありがとうございました‼
りょうくんより♪