生き物達の成長と命の営みと

台風が近づいているせいか、風が強く大きな雲も出ていましたが、夏らしい青空と日差しの一日。
30℃は超えていたと思うのですが、昨日一昨日よりも少し下がったおかげか、ちょっと過ごしやすく感じました。
そんな中、今日は西久保湿地や森の中をボランティアさんと歩いてみました。

西久保湿地を歩くと、草むらからたくさんのバッタ類が飛び出します。
多くはイナゴだったので、田んぼの稲を食べないで~とお願いしながら、歩きました。

歩いていると、虫たちの捕食場面にも出会いました。
トンボを食べるトンボと、バッタをぐるぐる巻きにするクモです。

森の中でも、何者かに食べられたカブトムシの頭や、アカボシゴマダラの翅が落ちていて、
虫たちが日々、必死に生きている様子が想像できました。

他に、湿地でも森でも目立ったのは、抜け殻です。下の3つの抜け殻は何の抜け殻か分かりますか?

左の抜け殻は、皆さんのおうちの周りの公園や街路樹でも見つかると思います。
中は、ギザギザした前脚が特徴的。
右は、なんだか脚がとっても長いですね。
さて、その正体は…

セミ、カマキリ、クモでした~
※生体の写真は、抜け殻と対応した種類ではないのでご了承ください。

森に入っていくと、所々でツーンと甘酸っぱい樹液の匂いが漂ってきます。
それを頼りに木に近づくと、樹液酒場に昆虫たちが集まってきていました。

ボランティアの皆さんは念願のオオムラサキが見られて大興奮。
他にも、森の中では木々の花や実も目立ち、クサギの花やタラノキの花などには樹液とは違う虫たちも集まってきていました。

森では、昆虫以外に、哺乳類の痕跡も見つかりました。

他にも紹介しきれないたくさんの生き物が見つかりました(同定できた昆虫だけで72種!)が、私の今日の一押しはこれ。

ギュッと葉柄を抱いた姿がキュートだけど、

横から見るとギョロメ模様にびっくりさせられる、アケビコノハの幼虫でした。
今日も一日たくさんの出会いに感謝。皆さんも天気と相談しながら、遊びに来てみてくださいね。

なお、今週末は台風が近づいています。
台風が通り過ぎた後も、落枝や倒木が起きやすい状態が暫く続くので、ご来館の際は十分ご注意ください。

インタープリター さかでぃ