冬らしいスキッとした青空のもと、スタッフとボランティアさんたちとで八幡湿地から比良の丘にかけてぐるりと歩いてみました。
この森ならではの冬のお気に入りを見つけることができましたので、ご紹介します。
<1・野鳥との出会い>
歩き出しでわりとすぐに、梢に野鳥を発見。双眼鏡で見るとシメやツグミ。どちらも冬に渡ってくる野鳥です。そのうちにイカルの群れが頭上を通過したり、オオタカを追い払うカラスが飛んで行ったり。いろいろ現れるのでしばらくそこから動けなくなりました。こんな野鳥との出会いが冬のお気に入りです。
この冬はツグミが多いです。木の実がなっているエノキやムクノキでよく見つかるし、数羽~10羽程で群れていることもあるので、双眼鏡の視野に一度に3羽入ることもあるくらいです。
八幡湿地まわりには、ビンズイの姿もありました。ビンズイなのかタヒバリなのか、よく似ているので図鑑とにらめっこして同定。夏の2000m級の山で高らかにさえずるビンズイですが、冬の平地では静かな印象で、ビュッ、ビュッと短く鳴いて飛び立ちました。



<2・モノトーンの景色の中のカラフルな発見>
こんな季節なのにカラフルなモノが見つかるとちょっと心が躍ります。
見上げた木の枝に見つけたのはウスタビガの繭。鮮やかな緑色が本当に美しいです。秋に羽化するので、中身はもうカラです。でもよく見ると黒い粒粒、卵がついています。命のバトンがわたされたのですね。
赤い実はヒヨドリジョウゴ。夏の間は草やぶだったところです。冬の日差しに実が透けてキラキラ。宝石のようでした。



<3・遠くまで良く見える>
見晴らしの良い比良の丘から遠くを見ると、所沢市街が良く見えました。その奥には山の輪郭もくっきり。あれは筑波山だよ、と教えていただきました。すごく良く見えました。これも冬の楽しみのひとつです。

冬の森歩きのお気に入り、いかがでしょう。ご自分のお気に入りをぜひ見つけてみてくださいね。
(さかもと)