春の昆虫観察~キラキラな虫たち~

4月12日に大人の自然観察会「春の昆虫観察」を開催しました。
観察でまわったルートは大谷戸湿地まわりの短いコースでしたが、ゆっくりと見ていくと予想以上にたくさんの種類の昆虫が見つかりました。そんな観察会の様子をご報告します。

初っ端の観察は、団子のように固まるミノウスバの幼虫から。イモムシ毛虫は苦手というかたもいらっしゃるかもしれませんが、今日の参加者はみなさん興味津々。
続いて、道路わきのオオアラセイトウの花のまわりにスジグロシロチョウが飛ぶので、もしや卵や幼虫がいないか探してみたり…(ものすごく小さな何かの幼虫を発見しました。)
芽吹いたばかりの木や草の葉の上に、小さいけれどキラリと光る甲虫を見つけたり…。葉の裏にたくさんのアブラムシを見つけたり…。
道沿いの擬木柵にも案外いろいろな虫がのっています。


今回の観察のターゲットは小さな虫ばかり。小さな昆虫の発見に大活躍したのが、透明なプラスチックのケースの蓋がルーペになっているもの。虫の色や光沢、毛など体の特徴がよくわかりました。みなさんキラキラな虫たちに心奪われたようです。

写真ではのせていませんが、湿地の虫のスゲハムシもたいそうキラキラで美しい虫でした。
またキラキラな虫以外にも、トゲトゲの姿のイチモンジチョウの幼虫や、葉になりきったアカボシゴマダラの幼虫、この朝羽化したばかりと思われるシオヤトンボ、ビロードツリアブなど春ならではの虫が見られ、ここでは紹介しきれない虫も含めて、春の観察会は終了しました。

ふだん見向きもしないような小さな昆虫の世界を知ると、里山の自然がもっと奥深く感じられるようになるかもしれませんよ。

 (さかもと)