カエルの観察~カエルはいるかな?~

3月8日、親子はじめての自然観察会「カエルの観察」が行われました。朝はとても冷えて、最低気温が0度。案内所の軒先にはつららもできているほど。こんなに寒いのに、この森にすむカエルは今、産卵期を迎えています。どんな様子なのか、観察会参加者のみなさんと水辺を探索しました。その様子をごらんください。

最初は室内でスタッフのマイマイからのカエルクイズ。カエルの卵の特徴とカエルの種類を覚えたら、今日の探索開始です。
まずは案内所の目の前にある水鳥の池の様子から。
土手沿いをみていくと、端の方に1つの卵(正確には卵がかたまりであるので卵塊といいますよ)。どうやらニホンアカガエルの卵のようです。産卵が確認できて幸先良し!です。つぎの場所、西久保湿地の田んぼへの期待が膨らみました。

15分ほど歩いて西久保の田んぼに到着。ここには谷戸から流れている沢と沢の水をためている池、その池から水を入れている田んぼが数枚あります。田んぼは冬でも水が枯れません。ここに産卵にくるカエルがいるはずですが、さて探索の結果は……?

結果、池と田んぼに合わせて7つのニホンアカガエルの卵塊が見つかりました!やっぱり産卵にきていたのですね。でも、カエルの姿はどこに?
そこで、1つの卵塊にいくつの卵があるのか(1匹のおかあさんガエルは卵をいくつ産むのか)を数えるチームと、カエルを探すチームに分かれて調査開始。

野外卓で真剣に卵を数えるお母さんたちをしり目に、子どもたちは田んぼ周りでカエル探しに夢中です。そのうち卵を数え終わったお母さんたちも、カエル探しに参戦。田んぼのふちの落ち葉をがさごそ、ホントに見つかるでしょうか…、あきらめかけたその時、
「いたよっ!!」「ええーーほんとーーっ?!」
泥にまみれた落ち葉をどかして探していた所、落ち葉にまぎれて見つかったようです。よく見つけたね!!!

寝ていたところを起こしてしまって、カエル君(ニホンアカガエルのオスでしたので。)には申し訳ないけれど、バットに移して観察させてもらいました。みんなの熱い視線が注がれます。寝顔がかわいらしいこと、薄目を空けて呼吸がだんだん上がっていく様子、もぞもぞ動いて落ち葉の下にもぐりたがる様子など、じっくり観察しました。
いつまでも見ていたかったけれど、雪もちらついてきたし、そろそろ限界。元居た場所に返してあげました。動きはゆっくりだけどすぐに泥にもぐっていきました。カエル君ありがとう。

そうそう、卵の数ですが、卵塊の4分の1をカウントしていただいた結果、370個でしたので、370×4=1480個 という結果でした!
お母さんがた、お疲れ様でした。アカガエルのおかあさんは卵をたくさん産むんですね。

みどり森では毎年見られる早春のカエルの産卵。田んぼや湿地といった里山の環境がカエルたちにとってとても大切な場所になっています。そんな環境をこれからも守って行きたいですね。

(きんちゃん)