今日から啓蟄

3月に入り、スタッフみんな花粉に悩まされる日々。スタッフも鼻をすすり、目をこする毎日です。
スギの花はどうしても好きになれませんが、次々に花が咲き始めるこの時期は良いものです。

この数日で一気に目立ってきたのが、オオアラセイトウの紫の花。
まだ草丈も20㎝ほどで花も疎らですが、一カ月もすると草丈は倍以上になり、案内所周辺の地面が紫で染まります。

案内所周辺の日当たりの良い場所には、オオイヌノフグリ、フラサバソウ、アオイスミレなど。
森の中には、タネツケバナやヒメカンスゲも咲いていました。

頭上で咲いている花は、スギの他、アカシデやヤマハンノキといった地味なものですが、
目の高さぐらいだと、ウグイスカグラやヒイラギナンテンといった色味のある花も咲いています。
ヒサカキやニワトコなども蕾をつけているので、もうすぐです。

今日から二十四節気の啓蟄(けいちつ)に入りました。
冬の間、土の中にこもっていた虫たちが外に出てくるとされる季節です。
そこで探してみると、地面にはアリ、水面にはアメンボ、樹上にはテングチョウが出てきていましたよ。

啓蟄で土から出てくるのは虫といっても昆虫だけでなく、虫編のつく蛙なども対象です。
湿地でアカガエルの卵が産み落とされていたのは既にお伝えしていましたが、
今日は紐のように長いアズマヒキガエルの卵が加わっていました。

ボランティアNさんと、こんなにいっぱいお腹に卵が入っていたら大変だよねという話をしていましたが、
どうやらお腹にある時は、小さな粒粒が詰まった状態で、もっとコンパクト。
それがカエルのお腹から外に出るとすぐに水を吸って透明のゼリー部分が膨らむのだそうです。
赤ちゃんのおむつみたいな作りなのですかね。

他に、写真は撮れませんでしたが、ヤマガラがさえずっている姿を見ることができ、春めいてきたなと実感。
つい数日前は、寒そうに池に浸かっていたアオサギも、今日は心地よさそうです。

そして、散策も終盤。森の中で、Tさんから出された疑問がとても難解でした。
植樹したクヌギの幼木が並んでいる場所で、「どうして若い木だけ葉がついたままなのだろう」というものです。

確かに、2~3mほどの若い木には、全体的に茶色い葉っぱが残っています。
4~5mほどに育った木で残っているものもありましたが、成木といってよい高さの木はほぼ葉を落としています。
「なぜだろう、若いうちだけ冬の間も葉っぱをつけいるメリットはあるのだろうか」と考えながら帰ってきましたが、
どうしても分かりません。

結局、調べてしまいました。
どうやらクヌギやコナラの祖先は常緑樹で、氷河期が終わってから日本に分布を広げた時、
適応するために落葉樹になったものの、まだ種としての落葉システムが成熟しきっていないので、なかなか葉が落ちないそうです。
特に若い木でこの傾向が強いのだとか。

なるほど、また一つ勉強になりました。人と一緒に歩くと、自分では思いもよらなかった着眼点があって楽しいです。
ぜひ、仲間でわいわい散策してみてくださいね。

インタープリター さかでぃ