8/4の自然情報

猛暑日から一転、本日の気温は26℃くらいとかなり涼しいです。
本日は東の雑木林と大谷戸周辺を巡回してきました。

まずは案内所周辺でも目立つ「クサギ」。
「臭木」と書く低木ですが、開花した花はとてもいい香り。
人の背丈くらいに咲いてるので、直接鼻を近づけて嗅ぐことができます。

続いては、「ウバユリ」。
香りはあまりしませんが、草丈が高いので目立ちます。
ウバユリの花はあまり開かず、細長いラッパ状に開花します。

階段を上がって雑木林に入ると、時々樹液の匂いがします。
今日は小雨なので、樹液を好む虫たちはあまりいませんでしたが、
サトキマダラヒカゲ(チョウ)は樹液を求めてせわしなく飛んでいました。
7月に開花したノリウツギは終花を迎えました。
時々見かける穴だらけの草の葉っぱは、マメコガネたちが食べた跡です。

縄竹十字路(水道局道に入る十字路)あたりでは、カラスウリやヤブガラシがたくさん見られました。

カラスウリは、日中は花を閉じ、夜に花が開きます。
今日は雲が厚くて暗かったので、まだ花が開いている様子が見られました。
カラスウリの花は取れやすいので、そっと観察してくださいね。

ヤブガラシは花蜜が多いので、開花している時期はハチやアブ、チョウがたくさんやってきます。
終花を迎えましたが、まだ所々花が咲いているので虫の観察ポイントになります。
ただし、ハチには気を付けてくださいね。

終花を迎えている植物が増えてきて、夏の中盤の気配があります。
これからは、秋の花が開花の準備を迎えます。
秋の終盤まで見られるユウガギクは一部開花していました。
くっつく種のイノコヅチは蕾といった状況です。

昆虫は、バッタたちが大きくなり、もう少しで翅が大人の長さになるかな?
セミの鳴き声は、アブラゼミ・ミンミンゼミ・ニイニイゼミ・ヒグラシがよく聞けます。
ツクツクボウシが賑やかになるのはもう少し先の様子。

野鳥は、だいぶ静かになりました。

明日以降は雨が降ったりやんだりで、湿気が多く気温の高い日が続く予報です。
散策の際は、足元に注意し、熱中症対策の飲料水をこまめに飲みながらご散策ください。
また、巡回で確認はしていますが、枯れ枝が水分を含んで重くなって折れやすいので、
頭上にもお気を付けください。

※動植物の採取はご遠慮ください。

インタープリター:おっち