3月27日、大人の自然観察会を実施しました。今回は「はじめての野鳥観察」ということで、双眼鏡の使い方からスタートしました。
水鳥の池前でピント調節を練習していると、ジョウビタキが登場!枝や柵から地面に降りたりして、大勢で見ているのに、あまり怖がる様子がありません。丁度良い練習台になってくれました。
畑に向かう途中には、上空をオオタカが通過。双眼鏡で追うには早すぎましたが、なかなか出会えない猛禽類の登場はラッキーでしたね。
少し行くと、電柱にハシブトガラスが翼を震わせながらカァカァ鳴いていました。双眼鏡やフィールドスコープで見ていると、もう1羽のカラスが飛んできて……、鳴いていたカラスに嘴うつしで食べ物を与える、求愛給餌行動が見られました。こちらもなかなかラッキーな場面でした。
その後、林や湿地もめぐりながら、さえずりや地鳴きに耳を傾けつつ、姿を探しては観察していきました。
それほど珍しい野鳥に会えたわけではありませんが、ツグミやアオジ、ヒヨドリもじっくりと見る事ができました。みなさんもう双眼鏡で鳥の姿を捉える事はしっかり慣れた様子でよかったです。
最後に水鳥の池にカワセミが登場!その色鮮やかな姿と独特のフォルムに全員が目を奪われました。いちばん興奮した瞬間でしたね。
この観察会を機会に、みどり森や、それぞれのフィールドでのバードウォッチングを深めていただけたらうれしいです。
おしまいに、野鳥観察のマナーに関することをお伝えしておきます。
春から夏は野鳥の繁殖期・子育てシーズンです。
雄のさえずり、なわばり争い、求愛行動、巣作り、子育てなどが見られる時期で、
観察者には魅力的な時期ですが、野鳥にとってはとても大事な時期ですから、
野鳥へのストレスにならないように注意しましょう。
特に巣作りや子育てを見つけたときは、十分距離をとる、観察時間を短くする、
じろじろ見すぎない、などの配慮をどうか心がけてください。
(さかもと)