今日は風が穏やかで陽射しもぽかぽか暖かく散歩日和ですね。
トンボの湿地の脇を歩いていると、なにやら ゼリー状の物体が・・・
実はこれ、アカガエルの卵なんです。
アカガエルは他のカエルよりも一足早く
2月のうちに冬眠から目を覚まして産卵し、
その後また眠り(春眠)についてしまうという特徴をもっています。
まだ肌寒いうちに彼らが冬眠を中断して産卵するのは、
天敵であるヘビがまだ冬眠から目覚める前で安全に産卵できるという理由や、
オタマジャクシどうしで餌をめぐる競争になったとき、
より早く孵化していたオタマジャクシのほうが有利になるからという理由に
よると考えられています。
トンボの湿地では、アカガエルの鳴き声も聴くことができますので、
春を待つ彼らの鳴き声が聴こえたら、湿地のほとりを観察してみてください。
卵やオタマジャクシは、持ち帰らずにそっとみどり森で育つのを見守って
くださいね。博物館からのお願いです。
(うちだ)