親子はじめての自然観察~夜の生きもの観察会~

夏本番を迎えたみどり森も、日中は30度を超える暑い日が続いています。
それでも夕暮れになるとヒグラシが鳴き始め、ホッ・・とひといき。
今日はそんな夕暮れのみどり森にて、夜の生きもの観察会が行われました。

まずはまだ日の沈み切らない明るい森へ出発。

みんなが注目しているのは・・
「カラスウリ」の蕾です。
このあとどうなるのかはもう少しあとのお楽しみ・・

まだ明るい草むらではバッタも子どもたちも元気に飛び回っています!
「バッタとったど~!」

木にはなにかいるかな・・? まだあんまりいないみたい???

 

 

穴を覗いてどうしたの???
「あ!いた!」
なんと、穴から出ようとしていたセミの幼虫と目が合いました!?
運命の?出会いに子どもも、大人も、スタッフも!大興奮!!!
(他の班のひとにも教えてあげなくちゃ!木の棒で→を作りました。気付いてくれたかな?)

ひととおり明るい森を歩いたあとは、休憩をはさんでいよいよ夜の森へ出発!
少しづつ辺りも暗くなってきました・・

ついさっきまで蕾だった「カラスウリ」の花(写真左)が咲いています!
たった一夜だけしか咲くことのできないカラスウリは、
真っ白で、フワフワ、、
ここぞとばかりに夜の虫(主に蛾の仲間)たちにアピールしています。

一方、シロツメクサの葉たち(写真右)は眠る時間です・・
(葉が閉じてきているのが分かりますか???)

 

木には樹液を求めて我も我もと虫たちがたくさん集まってきています!
そして、その周りに集まる人間たち・・

 

 

 

さっき目が合ったセミの幼虫も・・穴を抜け出し変身間近です!

 

 

すっかり日の暮れた夜の森では、
ふだんなかなか目にすることのできない生きもの、瞬間にたくさん出会うことができました。 
虫や植物、もちろん私たち人間もそれぞれ目覚まし時計をもっていて、
明るい時間に目を覚ます生きものもいれば、
暗くなってから動き出す生きものもいて 、
みんなそれぞれに大切な意味があるんだということが分かってきました。

そんな「目覚まし時計」を思いながら生きものたちを見つめるとき、
また違ったいのちの姿に出会えるかもしれません。。

 

「また会いにきてねー!」

★★昆虫採集に関するお願い★★
 さいたま緑の森博物館は、野外の自然すべてが展示物とした野外博物館です。
 そのため、博物館エリア内での動植物の採集はご遠慮いただいております。
 森の中にはカブトムシやクワガタなども多くみられますが、観察をしたら
 来年も出会えるように逃がしていただくよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
(うぃうぃ)