12月より始まった「里山体験教室」も、今日で最終回となりました。
まずはじめに、1月の活動で伐採したクヌギ・コナラのほだ木に、
菌駒とよばれるキノコの菌を打ち込む作業を行いました。
1本のほだ木に3~4列の穴を開けました。1列の穴の数は6~7つくらい。
ドリルで穴を開けるとき、穴が互い違いになるように、
別の人が前に打った穴を見て、次に開ける穴の位置を指示しながら作業を進めました。
今回は、しいたけの菌駒を打ち込みました。
トントントンと、リズムよく打ち込むのはとても楽しい作業でした。
お昼をはさみ、午後は昨年「仮伏せ」したほだ木を「本伏せ」し、
今回菌を打ったほだ木を「仮伏せ」する作業を行いました。
「仮伏せ」とは、菌がほだ木にのびるのを促進するため、
約1~2か月間、日陰で直射日光の当たらない場所に置いておくことをいいます。
「本伏せ」とは、仮伏せしておいたほだ木を、風通し良い状態で、
日陰で直射日光の当たらない場所に置いておくことをいいます。
そうすると、翌年の秋ごろにはこんなシイタケがなります。
今回みんなで作ったほだ木も、来年の秋に収穫できるでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。
そして最後に、前回行った炭焼きの成果をみんなで見てみました。
窯を開けてみると、折ろうと思ってもなかなか折れない、
丈夫ないい炭が出来上がっていました。
冬の里山作業は大変なこともあったかと思いますが、
昔の暮らしを感じながら、楽しくご参加いただけたでしょうか。
12月に下草刈りをしてもらった場所へ行くと、
地面からはスミレの葉があちこちから顔を出し始めていました。
みなさんが下草を刈ってくれて、地面に光が届くようになったおかげです。
こうして、季節のうつろいとともに、
人と自然がつながり合っているのが里山なんだなと、
改めて感じさせられた体験教室でした。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
(いいづか)