10月もそろそろ終わりを迎え、段々と寒い季節になってきました。
ですが、今日は日差しが差し込んでいたこともあり、暖かい陽気になりました。
そんな中、比良の丘周辺を周りました。

寒くなってきましたが、まだまだ生き物達はいっぱいいます。
そろそろ秋も後半戦、植物や昆虫達も段々と姿を消していくので
今回は、今見られる植物と冬を越すチョウを紹介します。


まず初めにイヌタデとハナタデです。
みどり森の敷地内の色々な所に見ることができます。
9月頃に咲いていた花は実になり、全体的にピンク色の特徴でどちらも姿が似ていますが、
実の密集具合がイヌタデは密集で、ハナタデはまばらなものが多いいことで見分けができます。



実以外にも沢山の植物が白い花を咲かせています。
最近では、コウヤボウキ・キチジョウソウ・ノブキが白い花を咲かせています。
コウヤボウキの花の周りには蜜を吸いに来ているのかガガンボの仲間がいて、
蜜を吸う際、足を屈伸する姿が見られました。
ノブキは、小さな白い花が特徴的ですが、よーく見てみると黒い毛のようなものがついています。
実は、この毛が付いている所が実になっていて花が落ちるとこん棒状の実ができ、衣類などに付くひっつき虫になります。





比良の丘では、特に陽当たりがよかったので植物以外にも様々な昆虫が見られました。
中でも、色々なチョウを見ることができました。
特に、ジャコウアゲハの幼虫の姿があるのにも驚きました。これから蛹になって冬を越すために、しっかりと栄養を蓄えています。
幼虫だけではなく、成虫のまま冬を越すテングチョウなどもいます。


最後に、沢山のキタテハを見ることができました。たくさん飛びまわっている様子は楽園のようでした
コセンダングサの周りに、4匹程集まり、同じ場所で優雅に日向ぼっこをしていました。
キタテハも成虫のまま冬を越すチョウで、冬を越したキタテハは翅がボロボロになってしまいます。
年に2~5回発生するので、今見られる綺麗な翅は初夏や夏にも見ることができます。
今回は、秋頃に見られる植物と冬を越すチョウ達を紹介しました。
これから1ヶ月程経つと、花を咲かせる植物や昆虫が段々と姿を消していくので
今しか見られない動植物を是非見て行ってみてください!
インタープリター みやたん