9月9日、里山体験教室【ため池のかいぼりをしよう】が開催されました。
前日の天気予報では晴れると思われたのですが、朝から霧雨……。でも、参加者のみなさんの身支度っぷりはカンペキ!
かいぼりという作業への静かな、でも熱い意気込みを秘めながら、イベントは雨をよけ樹の下からスタートしました。
かいぼりは、ため池の保水機能を保つために、たまった泥をさらう作業です。
泥を出す前に、水中の生きものを救出しておかねば。ということで、網を持って池の中へ。
動き始めたら、もう雨なんて気にせず、作業に集中してしまいました。
さて、救出された生きものは、水で洗って種類ごとに仕分けされます。
ここではボランティアの緑の森倶楽部のメンバーにご協力いただきました。
小さなエビやドジョウ、トンボのヤゴなど、泥水の中に見つけるのは大変です!
厳正なる種類の判別は、狭山丘陵自然史研究会のメンバーにご協力いただきました。
生きものすくいが終わったため池では、泥で土手を作り、土手の中に泥を上げていくが始まっていました。
こうして、泥のかき出しが終わり、土手が完成しました。泥を出した分、貯める水量が増やせます! みなさん、泥んこになる大変な作業、本当にお疲れ様でした!
救出した生き物たちは、外来種以外は泥が落ち着いた後、池に戻されました。
原因はわかりませんが、トンボのヤゴやタニシがいつもより多かったこと、いつもたくさんいるコミズムシが今回は3匹くらいしか見つからなかったことが印象的でした。
参加してくださったみなさま、お手伝いいただいたボランティアのみなさま、本当にありがとうございました。
かいぼりをはじめ、多くの手が必要な里山の管理作業です。今後行われる下草刈りや落ち葉かきになどにも、機会があれば、ぜひご参加ください。お待ちしています。
(さかもと)