田んぼの草取りをしたよ

今日は食育体験教室「田んぼでお米を作ろう!」の第3回目が実施されました。

今回の作業は、ズバリ草取り!
稲も日に日に生長していますが、
それと同時に稲以外の草も畝間・株間に生えてきました。

草を放っておくと、稲の栄養を取られてしまったり、光がさえぎられたり、
風通しが悪くなったり、稲の「分けつ(ぶんけつ)」が妨げられたりしてしまいます。

「分けつ」とは、稲の葉が4,5枚になったころに、
根元から新たな茎が生えてくることをいいます。
「分けつ」は1つの株が20本前後になるまで行われます。

今日は梅雨らしく、しとしとと雨が降ったりやんだりの空の下でしたが、
かえって涼しくて作業がはかどったように感じました。

草取りの仕方はひたすらに手で取る方法と「田車」を使う方法の2種類を
みなさんに試してもらいました。

「田車」を使うと、通ったあとの草が土の中に埋め込まれていきます。
子どもたちも一生懸命「田車」を押したり、株間の草を手で取ったりしてくれました。

みどり森田んぼで一番多い草は「コナギ」でした。
特に森側の田んぼは畝間にびっしりはびこっていましたが、
2時間弱のみなさんの頑張りできれいになりました。

午後は生きもの探しをしました。
今回は田んぼの中で「益虫」「害虫」「ただの虫」を見つけました。

「益虫」とは稲の「害虫」を食べてくれるクモやカエルなど、
「害虫」とは稲の葉や根を食べてしまうイナゴやイチモンジセセリなど、
「ただの虫」とは稲の生長には直接関係していない田んぼに棲むオケラやコオロギなど。

今回は「ホウネンタワラチビアメバチ」という益虫のきれいな繭も見つかりました。
(写真がなくてごめんなさい)

田んぼがあるおかげで、生きものたちの育つ豊かな自然環境が保たれるのですね。
今後もみんなで稲と生きものの生長を見守りましょう。

(いいづか)