ふわふわの白い玉の正体は…

今日、大谷戸湿地を散策した時に、道脇に生えていたヨモギにくぎ付けになりました。
ヨモギはどこにでも生えていますし、どちらかというと春のイメージの強い植物ではないかと思います。
じゃあ、どうしてくぎ付けになったのか・・・それは、こんなものが付いていたからです。

白くて、まあるくて、ふわふわで、なんとも可愛いらしい!! 触っても気持ちがいいのです。

ヨモギの花でも実でもないので「虫こぶ」だなと思ったのですが、
中がどうなっているのか、何者なのか全くわかりませんでした。 なので割ってみたら、

中に小さな黄色い卵のようなものが入っていました。
(これはオモシロい!)と思い、帰って調べてみました。すると…

まず、名前を『ヨモギハシロケタマフシ』と言います。
漢字も入れると「ヨモギ葉白毛玉フシ(フシとは虫こぶのこと)」 名は体を表すですね~
そして、この虫こぶを作ったのは『ヨモギシロケフシタマバエ』。小さなハエの仲間でした。

黄色い卵のようなものをもっと知りたくなり、ハンディ顕微鏡で観察!

アップすぎて、全体写真が撮れなかったのですが、一部分を見ても「さなぎ」感がありますね。
調べたら、このハエは幼虫で越冬するそうです。

ついでに、ふわふわな毛も顕微鏡で観てみました。

これもデカい(汗)…でも、毛が密生しているのはわかりますね。
虫こぶを観察した後の、手はヨモギの匂いで、いろんな意味で魅力的な虫こぶでした。

初見の「気になる!」の後に、よ~く観察したり調べたりすると、こんなにも広がっていくんですね。
そんな気持ちを代弁するかのように、一緒に歩いていた方が言い放った一言が最高に胸に刺さったので、
その言葉で、今日は締めたいと思います。

「これだから、(自然散策は)やめられない!!」

インタープリター ゆうき~☆
※このさなぎ、お部屋を解体してしまったので(ごめんなさい)、責任をもって大事に観察を続けてみようと思います。