食育体験教室2022~最終回~

10/29(日)、食育体験教室「田んぼでお米を作ろう!」の最終回を行いました。
今年のお米作りは例年にない豊作&稲刈り後の天候不順により乾燥に時間が掛かり、
1週間程遅れましたが、無事開催することができました。
最終回の作業は、脱穀、籾摺りと精米、そして待ちに待った実食です。

午前中は脱穀機を使ったり、瓶や臼、唐箕を使って籾殻を取ったりと、
昔ながらの方法で稲→玄米→白米になるまでの行程を体験しました。

今年の脱穀は毎年行っている「動力式」と「足踏み式」、今年からの新アイテム「せんばこき(千歯扱き)」の
3種類の脱穀機を使い体験しました。
「せんばこき」が加わったことで時代と共に変化したお米作りの歴史を感じてもらえていたら嬉しいですね。

脱穀が終わったら、籾摺りです。
「足踏み式」と「せんばこき」に関しては多少藁が混じってしまうので、
「唐箕(とうみ)」を使って風選(風力を使った選別)を行ってから米を瓶や臼に移し、篠竹で突きます。
突き続けていると、もみ殻が剥けて中から玄米が現れます。ある程度行ったら再度
「唐箕」を使って米とゴミを分けます。
この工程を繰り返し、籾殻、胚芽、ぬかを取り白米に近づけていきます。
イベントでは白米になるまでやると日が暮れてしまうので、ある程度やった所でお昼になりました。

お米って、田んぼで収穫するまでも大変だけど、収穫してからも意外と工程が多いのです。

お昼には、今年収穫できた「コシヒカリ」と「彩のきずな」を炊いて、食べました。
2品種を食べ比べたけれど、みんな味の違いは感じられたかな?
おまけでみんなで田んぼで採ったイナゴの佃煮も食べました。

午後は、半年間観察を続けてきたマイ稲観察の最終回、マイ稲にはお米が何粒ついているのかカウントしました。
今年のマイ稲は多い子で1株で5000粒程、少ない子で1000粒いかない程と差がでましたが、同じ田んぼの中でも
日当たりや環境により成長に差がでることが感じられました。

最後はみんなで頑張った半年間のお米作りの振り返りを各回の写真を見ながら行い、
今年収穫したお米を渡して一言ずついただいて今年の食育体験教室は終了となりました。

さて、参加していただいた皆さま約半年間本当にお疲れ様でした。
1人1人、思ったことや体験してみて感じたことは違うかもしれませんが、この食育体験教室を通して、食べ物の大事さや作る大変さ、里山の環境と生きものの繋がりを感じて、少しでも日頃の食や身近な自然に対する関心を持っていただけたら嬉しいです。

2022年の食育体験教室は終わりとなりますが、みどり森では今後も色々なイベントを実施する予定です。
是非、イベントがある日も、無い日も、みどり森に遊びに来てくださいね。
スタッフ一同お待ちしております。

あっきー