夏の夜の生きもの観察

夕やみがせまるころ

親子はじめての自然観察会では、毎年夏に【夜の生きもの観察】をしています。今年は7月30日に開催しました。
開催前は、雷が遠くでゴロゴロ鳴ったりして観察会中に雷雨になったらどうしよう……と心配でしたが、雨に降られることなく
無事に実施でき、中止しなくてよかった~と胸をなでおろすスタッフでした。
夕方から夜にかけて行われた観察会、今回はどんな生きものに会えたでしょうか?

夕方5時すぎ、水鳥の池前にそろった参加者のみなさん。空はまだ明るく、昼の空気が残る中、雑木林や湿地、畑、
広場の草むらなどを見に出発。昼間の生きものの様子を見に行きました!

夕方とはいえ、チョウやトンボ、バッタが飛んでいて、活動中の虫などがいろいろ見つかりました。
このあと、暗くなると生きものたちにどんな変化があるのか。休憩時間をはさんで、今度は日没後の様子を見に出発!

残念ながら、期待していた樹液には、あまり虫が来ていませんでした……(涙)。
でも、カラスウリのように夜咲く花があったり、葉っぱに休む(寝ている)ハチやチョウがいたり・・・
寝ているせいか、背中を撫でても逃げませんでした。他にも歩いているセミの幼虫に遭遇したりして、
夜だからこそ見られる生きものたちの姿を観察することができました。
観察会終了後、時間がある方は、セミの羽化を見届けることもできました。

この観察をきっかけに、お家の近くでも夜の生きもの観察をして、どんな生きものが現れるか、昼間とどう変化するのか、
調べてみるのもいいですね。
生きものたちの活動時間がいろいろあることを感じる観察会でした。また会いに来てくださいね。
(きんちゃん)

★昆虫がたくさん活動する時期ですが、みどり森では捕まえた生きものの持ち帰りはできません。
 今回も観察した生きものたちは、見つけた場所に逃がしてあげました。
 夜間に昆虫採集に来る方もいるようですが、来年以降も多くの生きものに出会えるように
 ご理解とご協力をお願いいたします。