深まりゆく秋

10月も最終日となりました。 今年は冷え込むのが早く感じますね。 今朝の最低気温は案内所の軒の下で5℃と冷え込みました。 もしかしたら、ところによっては初霜が下りたところもあったのではないでしょうか? 案内所のある大谷戸湿地周辺は、だんだんと秋の色が深まってきています。 少し前まで花盛りだったツリフネソウは、実を膨らませはじけるタイミングをうかがっていたり、地面に落ちたドングリは先端からするすると根を地面におろし、冬を越す準備を始めています。

案内所の軒先で大きな巣を張っていたジョロウグモも、寒さにやらてて留守の巣が増えてきています。その巣に風が落とした葉が1枚、また1枚と引っかかってきていました。 家主であるメスのジョロウグモは近くの枝や軒の裏に行き、卵を産み付けていました。

林の中を歩くと、足元に咲くコウヤボウキにガガンボが群がっていました。 よく見てみると、ゆっくり腕立て伏せをするような動きをしていたので、あの細腕を鍛えているように見えておかしく思えました。

林の中で、木によっては紅葉が始まっているものがあり、いよいよ秋本番だなと感じます。今見られるマイナーな紅葉としてヒノキとスギがあります。 常緑樹で紅葉とは無縁に感じられる木ですが、この時期古い葉が黄色く色づき落葉します。ぜひ見てみてください。

最後に秋になると楽しみになるのが、冬を越すために移動してくる鳥たちです。 半年ぶりに会える冬鳥たちに、心が躍ります。 現在案内所で見聞きできた冬鳥は、アオジ、ジョウビタキ、カケスです。 これからもう少しすると、カシラダカやシメ、ツグミ、シロハラなど 沢山の鳥が訪れるでしょう。 今の季節しか会うことができない鳥もいるので、そういった出会いを求めて足を運ぶのもいいかもしれません。

あおの