暖かな春の日、本日は里山文化講座「歴史めぐり」を行いました。
緑の森博物館というと、動植物の観察や散策などのイベントが多い中
今回は歴史に目を向ける一味違うイベントです。
みどり森の位置する狭山丘陵周辺は古くから人々が暮らしてきている土地です。
そんなみどり森とその周辺に残る史跡等を、文化財保存全国協議会の門内政広さん
を講師に招き一日かけてまわりました。
午前中は案内所のある大谷戸湿地を出発し西久保湿地周辺までの史跡を回ります。
大谷戸湿地周辺は一昔前は田畑として使われていたり、神社があったりと地域の方の
生活の場になっていました。
雑木林広場に上がり、縄文時代から続く谷戸や林との関係について話を聞きました。
雑木林広場周辺にはいくつかの石造物が残っており、古くから人々の
出入りがあったことをうかがい知ることが出来ます。
西久保湿地周辺には出雲祝神社や西久保観音といった社寺仏閣を回り
個人の庭先にある屋敷神の言われ等を、この地域のことに詳しい方の
話しを聞きながらまわりました。
午後は、狭山湖の造成のために作られた狭山新道やおまん坂や大日様を周り
案内所近くにある西勝院に残る宮寺氏館跡の土塁を見て本日の歴史めぐりは終了です。
古くは縄文時代から人々が暮らしてきた狭山丘陵、
時代によって関わり方は変わっていますが
その暮らしの名残りを感じることが出来た一日に
なったのではないかと思います。
あおの