昨年12月からはじめた里山体験教室も、今回で最後となりました。
そんな今回の内容は、シイタケのほだ木づくりです。
まずは前回の続きから。炭窯の蓋をあけて、中の炭を取り出しました。
最終的に窯の温度は300℃以上にもなり、中の木は無事に木炭へと変わっていました。
炭は色々な用途につかえますので、是非持ち帰って使ってみてください。
これらの木炭を、前回編んだコモにまとめて束ねます。
蓋の材料はつる植物です。
昔の人はこうして木炭を持ち運んだのですね。
さて、ここからが今回の山場、シイタケのほだ木づくりです。
第3回目で伐採したコナラの木に、ドリルで穴をあけます。
ドリルも本格仕様!みなさんの手つきも慎重です。
穴をあけたら、そこにシイタケ菌の駒をうちます。
やってみると非常に楽しいこの作業。夢中になってしまいますよね。
午後からは、ほだ木置き場にある昨年のほだ木をつかって、ほだ木の管理を体験します。
シイタケの管理は湿り気が肝心です。せっかくつくった自分のほだ木、大切に育てたいものですよね。
最後に雑木林の管理についてもう1つ、もや分けを体験しました。
伐採した木から萌芽したものを適度な数に調節することで
健康な木を育てることができるんですね。
雑木林を管理するうえで大切な作業のひとつです。
お酌をしているわけではありませんよ。
これは前回の炭焼きでとれた木酢液を配っているところです。
木酢液は、害虫対策や土の改良などの用途につかえるので、
これも持ち帰って利用してみてください。
年をまたいで実施した当イベント、あっという間の全4回でしたね。
今日は第1回目で下草刈りを実施した場所をあらためて見てみましたが、これから暖かくなると、
みんなで管理した雑木林でも色々な生きものたちが観察できるようになります。
昔の人の雑木林の利用方法を体験することには、様々な生きものが住みやすい環境を
整えるという側面もあるんですね。
みなさんどうもありがとうございました。
また身近な雑木林にふれることがあったら、そのときは今日までの体験を思い出してみてくださいね。
かっちゃん