雲が厚めでムシッとする日。蚊も多めで、虫除けをせずに歩き始めたことを後悔。
湿度が高いせいか、チョウのように飛ぶ虫は少なかったのですが、その分草木の茂みや葉裏をじっくり見ることができました。そのおかげで、特にたくさんの幼虫との出会いがありました。
特に、葉の上にはバッタやキリギリスの仲間の幼虫が多かったです。
左からヒメギス、ヤマトフキバッタ、ツユムシと思われます。幼虫は同定が難しい!
葉の表だけでなく、裏を見てみると、こちらにはチョウやガの幼虫。
ジャコウアゲハは小さなウマノスズクサに4匹もついていました。成虫も飛んでいて、丁度産卵シーズンのようです。
ドクガの幼虫もちらほら見かけました。触るとかぶれるので、散策の際は注意してください。
こちらの幼虫たちは、スゲドクガ、キタテハ、フクラスズメの幼虫。見た目はキケンそうですが、無毒です。
昆虫以外にもクモ(おそらくジョロウグモ)も生まれたばかりの幼体が。
この子グモが寄り集まった状態を「まどい」といいます。ちょっと刺激すると、逃げるように広がりましたが、「クモの子を散らすよう」とはならず、すぐにまた塊に戻りました。
晴れた日には、風にのって分散するはずですが、曇り空の今日は旅立ちの日ではなかったのでしょう。
幼虫の他で印象に残ったのは、満開のイボタノキ。傍を歩くとふわっと良い香りに包まれて幸せな気分になれました。虫たちも、ハチ、ハエ、ハナムグリ、ハナカミキリなどたくさんひき寄せられて、花粉や蜜を食べていました。
クワの実がたくさんなっていて、ヒヨドリなどがよく食べに来ていました。
鳥だけでなく、途中出会った園児たちがクワの実で顔を真っ赤にしていて、微笑ましい気持ちにしてくれました。
曇りは曇りの見どころのある緑森の散策。ぜひ遊びにきてください!
インタープリター さかでぃ