カエルのたまご

みどり森では、毎年何種類かのカエルを確認することができますが、
この時期の楽しみと言えば、産卵です。
例年、2月になると先陣を切ってアカガエルが卵を産みます。
(アカガエルには、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの2種類がいます)
カエルは塊で産むので、それを卵塊(らんかい)と言います。

昨年は、2月14日に最初の卵塊を確認したので、
今年も今か今かとみんなで待ちわびていました。

その日は2月20日でした。
水鳥の池(案内所前の池)で確認されてから、
ほぼ同時に西久保湿地や八幡湿地の田んぼでも確認されました。

アカガエルに続いて産卵するのは、アズマヒキガエル。
アズマヒキガエルは、アカガエルと反対の結果でした。
昨年は3月19日に卵塊を確認したのですが、今年はなんと2月27日に確認!
3週間も早かったのです…
例年に比べるとまだ数個だけなので、本番はこれからかと思いますが、
それでも早い!
これは気温の影響か、ヒキガエルの生態の変化か、そのヒキガエルの気まぐれか…
来年の結果にも注目ですね!

アカガエルのもこもこっとした卵塊とは違い、
まるで紐のような卵塊なので、見分けは簡単!

因みに、アカガエル達は卵を産み終えると二度寝に入るため(うっ羨ましい…)、
しばらく姿は見られないかもしれませんが、
ヒキガエルの産卵はこれからが本番です。
雨の後の暖かい日に、繁殖のためにわんさか集まっている様子も見られるかもしれませんよ!


と、今日はカエルについて近況報告でしたが、
カエルは、里山の環境を維持するためにとても大事な生きものです。
なので、繁殖も産卵も、卵塊もオタマジャクシや子ガエルの成長も、
ぜ~んぶ温かく見守っていただけると嬉しいです。


(アカガエルの鳴き声が大好きな)
 インタープリター ゆうき~☆