早春のカエル観察

今日は親子はじめての自然観察会「早春のカエル観察」が行われました。
この時期にいち早く産卵にくるアカガエルをねらったのですが、
今朝も氷点下の冷え込みと霜柱…、果たして観察会ではアカガエルや卵に会えたのでしょうか?

まずは西久保湿地に集合して、ため池や田んぼに卵があるかどうか、探してみました。
ため池にはまだ氷がはっていて、水温は3℃。これではカエルは出てこないかな~。
田んぼも見てみましたが、残念ながら、西久保湿地では卵は確認できませんでした(涙)。

気を取り直して案内所のある大谷戸湿地に向かいました。
大谷戸湿地には、水鳥の池という少し大きな池があります。
普段は柵で仕切られて立ち入れませんが、今日は特別に卵をチェックするために
参加者と柵の中に入り、池をのぞいてみました。
すると、なんとなんと!卵のかたまり(卵塊)を5つ発見!
産んでた~!よかった~!

1つを飼育ケースに移して、みんなで触ったりスケッチしたりしましたよ。
卵のぷよぷよした感触をみんなで楽しみましたが、卵のかたまりがバラバラにほぐれないよう、
丁寧に扱って観察できました。

じつはこの卵は、4日前(14日)に産卵したものです。
でもカエルの姿はなく、どうやら再冬眠してしまったようです。この寒さでは仕方ありませんね…。
そこで、カエルがどんな場所で冬眠しているのか、体験してもらうために、カエル(作りもの)を探すゲームを行いました!
落ち葉の下や丸太の隙間など、カエルの気持ちに近づいて探せたでしょうか。
作りものだったけど、落ち葉にまぎれて見えなくなるカエル、みなさん真剣に楽しんでいました。


今回は残念ながら、本物の大人のアカガエルには会うことはかないませんでしたがチャンスはまだあります!
アカガエルの産卵期は年によって短かったり長引いたりしますが、3月中旬ころまで途切れ途切れに見られます。
明日あたたかい雨が降ったら、産みにくるかも!?
今度は自分の力で見つけて、カエルや卵のその後を観察して見守ってほしいなと思います。

(さかもと)