「ため池のかいぼりをしたよ~!」

今日は、里山体験教室「ため池のかいぼりをしよう!」の実施日。
天気も薄曇りで暑すぎず、絶好の作業日和でした。

最初に「かいぼり」って何か??お話を少ししました。
この辺りは、水がたくさんある場所ではないため、昔から田んぼでは、
ため池にためた水を使って稲作をしていました。
冷たい沢の水を一旦ため池で温めてから田んぼに流すことで
稲が良く育つようにしていたそうです。
今日は、そんなため池にたまってしまった泥を掘り出して、
池を管理する「かいぼり」の作業を体験します。

泥を掘り出す前に池の生きものをみんなで救出しました。
イベントには、みどり森スタッフ以外に多くの団体の方々にもご協力いただきました。

参加者の皆さんが捕まえた生きものは、緑の森倶楽部、狭山丘陵自然史研究会の皆さんが泥を洗って
種類を調べてくださいました。

どんな生きものがいたのかは、後でのお楽しみ!
休憩をはさんで、ここからはもくもく作業の時間です。

生きもの探しの後には、池の中のフトイやガマなどの植物の根を掘り上げて、みんなで運び出しました。
みどり森ボランティア会の皆さんや大学生の博物館実習生にも、一緒に手伝ってもらいながら頑張りました!

最後にバケツリレーで重たい泥を池の外に運びだしました。
泥や根っこなどは畔を補強するために土手を作って使いました。
泥の中にいる生きものは、ここから脱出して再び、ため池に戻ってくれるはずです。
皆さん、泥だらけになりながら頑張ってくれたので、まるでテレビの罰ゲームで使うような泥のプールが出来ました。
これが乾くと土手が出来上がるはずです!

最後に見つかった生きものを説明しましたが、ヤゴやマツモムシ、たくさんのタニシ、
エビ・ザリガニなどが見つかりました。
他にも初めて、シナスッポンが捕まりましたが、元々みどり森にはいなかった生きものです。
もしかしたら近くの不老川から歩いてきたのかもしれません。
※救出した生きものは、ため池の濁りが取れてから一部の移入種を除き、池に戻しました。

かいぼり中もシオカラトンボが産卵に来ていたりしていましたが、
今回の作業の後にどんな生きものたちがため池を利用して
くれるのか楽しみですね!また池の様子をのぞきに来てくださいね。
今日はたくさんの力仕事、お疲れ様でした。

まちゃ