成長が楽しみです

4月から休館の続く、みどり森ですが、自然は少しずつ春から初夏に移り始めています。駐車場も閉鎖中のため、みどり森に足を運べない皆さんにも今の当館の様子を少しお伝えできればと思います。
5月中旬になり、森の緑は一段と深みを増してきました。少し前には小さかったイモムシが大きくなっていたり、田んぼのオタマジャクシには足が生えていたりと、植物も動物も育っていくのを感じます。

シロダモのもっふもふの新葉も今のうち、と思って何度も撫でてきました。
近くで見ると、なめらかな毛がびっしり生えています。

ミズキの木に近づくと、パタパタパタ…と雨の降るような音が聞こえます。
地面には黒点がびっしり。上を見上げれば、葉を食べつくされた哀れなミズキの姿が。
これは、大量のキアシドクガの幼虫たちが葉を食べ、フンを降らせている音でした。すごい食欲です。
ドクガという名前に、いかにも危なそうな見た目の毛虫ですが、無毒ですのでご安心ください。
※苦手な方、ごめんなさい!

今日は、他にも赤いドット柄、蛍光黄緑の体にオレンジの柄など、派手な毛虫たちとよく出会う日でした。
時に大量発生したり、葉を食い荒らしたり、苦手な方も多かったりするイモムシ・毛虫ですが、けっこう厳しい世界の中で生きています。
野鳥に食べられる(この子育ての時期は特に)、アリやハチに襲われる、寄生される・・・。ひらひらと飛び回っているチョウやガは、そんな困難をかいくぐって成虫になれたのだと思うと、ちょっと応援したくなりませんか?

私たちの生活も、もうしばらく難しい状況が続きそうですが、皆様どうぞお気をつけてお過ごしください。
なお現在、園内全ての駐車場を閉鎖しているため、ご利用いただけませんのでご注意ください。路上駐車は近隣への迷惑や緊急時の支障になるため、絶対におやめください。季節は、また来年も巡ってきます。今しばらくのご協力をお願いいたします。
みどり森は現在休館中ですが、また自然の様子をHPでお伝えできればと思っています。