里山体験教室:ハンカチ染めました!

お盆がすぎ、秋の空気に入れ替わったようなさわやかな今日、
里山体験教室「下草刈りと草木染体験」が行われました。

 
今回は、大谷戸湿地の草地の外来種の除去(オオブタクサ)と
草刈り機の障害になるカナムグラというツル植物の刈取りを行いました。
じつはこのカナムグラが、草木染のよい染料になるんです。
  
参加者とリレー方式で、オオブタクサを引き抜いて運び出したり、
綱引きのようにして、カナムグラをはぎ取っていきました。
涼しかったこともあって、作業は一気にはかどり、草刈作業は終了!

  

広場にもどって、つづいては草木染の支度に入ります。
カナムグラの葉っぱをみんなで400グラム、仕分けて、
鍋で煮ること20分、煮汁をこせば染液がとれます。ちょっといいにおいです。
何色が出たのか、興味深々。
 

 
空いた時間で、ハンカチに絞りで模様を付ける作業をしました。
輪ゴムや割り箸で作る模様、仕上がりが楽しみですね。

 

これを染液に投入!今回はカナムグラとシラカシの葉の2種類の染液を作りました。
どちらか1色に決めて染めていただきます。 
 

①70℃の染液に20分つけたら、②媒染液に20分入れます。
カナムグラはアルミ媒染(焼きミョウバン)で、シラカシは鉄媒染(おはぐろ)で行いました。
すると・・・・
 
  
急に発色がよくなって、カナムグラは鮮やかな黄色、シラカシは紫がかった灰色に!
色の変化にびっくりです。
このあと、水洗いしたら、①②を繰り返し、最後に水洗いして、染めは終了。
 

しぼりの具合はどうなったか?2色の違いはどうなったか?
全員のハンカチをならべて干してみました。
 

見事にくっきりと染まって、絞りの模様も思い思いのオリジナルのハンカチができました。

ほんの150年前までは、身近な植物で自分たちの衣類を自分で染めることが当たり前だったといいます。
草木染から、人と自然とのつながりを見直してもらえたらうれしいです。

今日はボランティアのみなさんや実習生の大学生の方々にもお手伝いいただきました。
参加してくださったみなさん、お手伝いしてくださった皆さん、ありがとうございました!!

(さかもと)