みなさんにとって、郷土料理とか郷土食というと、何を思い浮かべますか?
狭山丘陵周辺の畑では、以前は小麦の栽培がさかんだったことから、
うどんを打って食べる食文化が今も残りますね。
さつまいももかつては多くの農家で小麦と共に栽培されていたものですが、
現在では少なくなりました。
さつまいもの粉でつくるさつま団子を食べたことがない、
聞いたことがない人がほとんどです。
そこで今回の里山文化講座では、みんなで「さつま団子」づくりに挑戦です!
~さつま団子ができるまで~
①生のさつまいもの角切りを作ります。
②さつまいもの粉にお湯を少しずつ加えて、耳たぶ程度の固さになるまでよくこねます。
③片手ににぎれるくらいちぎって丸め、ぎゅっと握って指のあとをつけるように
団子を作ります。
④蒸し器に並べてね、くっつかないように。
きれいにお花のように並べてあります。おや、星形やハート型もあるぞ。
⑤15~20分蒸したら、完成!
蓋を開けた瞬間、あれれ?!団子の色があんこのように黒くなっていて、
びっくり~!!
蒸し上がるまでの時間に、さつまいもの粉とは、どうやって作られるのか
体験してみました。
材料は、スライスして干した乾燥さつまいも。ちょっとだけかじったら、
ほんのりサツマイモの甘さが・・・。
ここで文明の利器、ミルサーの登場!スイッチオンで10秒くらいを
何度か繰り返し、粉にしてみました。
少量ですが、粉になりました。なめてみると・・・甘いねぇ! こどもたちに人気です。
すり鉢とすりこぎ棒でもチャレンジしましたが、やっぱり粗い粉ばかり。
昔は石臼でひいて、ふるいをくりかえし、細かい粉にしていましたんですよね。
そうこうするうちに、お茶も入って、団子も全部出来上がりました。
ではでは、いただきま~す!
どんなお味ですか?
お~いし~い!! もちもちしてる~~!
みんなニコニコです。
さて、今回砂糖なしと砂糖入りを作って味比べしたのですが、
味変らな~い、という反応。
砂糖の量が少なかったのか、あまり甘味に差を感じなかったようです。
砂糖の適量は、今度はご家庭でお試しくださいね。
でも砂糖が貴重な時代を思いながら、むかしのおやつ、
さつま団子の味をじっくり堪能できたのではないでしょうか。
素朴なさつま団子から、改めて地域の郷土食について思いめぐらした
里山文化講座でした。
今月は、親子観察会もあるので是非とも参加してね♪
(さかもと)