2月中旬から3月中旬にかけて、緑の森博物館では
大谷戸湿地、西久保湿地に生えているアシ(ヨシ)を刈る作業を行っています。
みどり森の展示は、雑木林や田んぼ、湿地そのものであり、そこに生息する野外の動植物そのものです。
湿地に生えたアシはそのままにしておくと、
枯れたアシが湿地に積もり、次のアシが出にくかったり、
湿地ではなく草地の環境に変わってしまう可能性があるのです。
草地になってしまうと、カエルが卵を産む場所が無くなったり
ドジョウなどの魚類が生息できなくなったりします。
そうなると、それを食べている生き物にも影響が出てしまうかもしれません。
湿地は湿地として残したいのです。
そのため、みどり森では毎年アシを刈り集める作業を行っています。
その際、気を付けなければならないのは、
アシ原が冬鳥の隠れ場所兼、採餌場所になっているという事。
そこで、真冬に刈るのではなく、冬鳥の移動が始まるこの時期に
刈り取りを行うようにしています。
色々な生き物が、バランスよく観察ができるよう心がけながら管理を行っていきますので、
みなさまのご理解ご協力よろしくお願いいたします。
あおの