Q2 狭山丘陵にはどんな歴史があるの?
狭山丘陵に人の活動がみられるようになったのは、
およそ3万年前の旧石器時代といわれています。
縄文(じょうもん)時代からは、人が定住して
くらしていたことが、数多くの遺跡(いせき)から
わかっています。
時代がすすむと、田畑を耕して作物を育てるくらし
が続きました。耕作地以外はあたり一面に草の
おいしげる原野で、江戸(えど)時代の初期
(今から400年ほど前)のころまでは、
「秣場(まぐさば)」といって、牛・馬のエサ、
屋根の材料となるススキやカヤなどをかり取れる
大切な場所でした。
江戸時代の中期から後期(今から150~250年ほど前)になると、
にたきの燃料になる薪(まき)をとるために、コナラやクヌギが
さかんに植えられました。原野は雑木林へと移り変わり、それが
現在の狭山丘陵の風景につながっています。
また、昭和初期には、多摩湖(村山貯水池:昭和2年完成)と
狭山湖(山口貯水池:昭和9年完成)が造られ、現在も東京都民の水道水のみなもととなっています。
このように、狭山丘陵は、昔から人の生活と深くかかわって
きたところなのです。