春の兆し

暖かい日が続くと、春がすぐそこまで来ているのだと感じますね。
みどり森の植物たちにも、変化がみられるようになってきました。

大谷戸湿地では、ホーホケキョと
ウグイスが囀り始めました。
この声を聴くだけで気分は春? 

 

いちはやく芽吹きはじめたこの木、ニワトコという樹木です。
「花になる芽」と「葉になる芽」それぞれ持っていて、
春になると、それらが一斉に芽吹きます。

芽吹きといえば、特におもしろいのがこれ、
トンボの湿地バッコヤナギの花序です。
冬芽の芽鱗がとれて出てくる花序には、
ふわふわした毛がたくさん生えています。
この花序がだんだん大きくなり、雄花や雌花になります。

案内所前の林では、ヒメザゼンソウの葉が展葉をはじめていました。
冬から春になるにつれて、生きものたちにも変化があらわれます。
私たちの身のまわりで、静かに季節が移り変わっているのですね。
暖かい日に、身近な生きものの様子を観察してみてください。
きっとおもしろい発見がありますよ。

(うちだ)