菜の花づくし!最終回:体もしぼれる!油しぼり体験

今日は「育てて!しぼって!菜の花づくし!!」の最終回でした。
最終回の体験は、タイトルにもある「ナタネをしぼる」体験です。

このときのためにみどり森では、家庭用の搾油機を購入!
さらに、土台はスタッフの手作り!!
はたしてうまくしぼれるでしょうか?!

油をタネからしぼるには、タネを加熱して強力に押しつぶす必要があります。
搾油機では、上からタネを入れ、ランプの火で筒の中のタネが加熱され、
ハンドルを回すと、スクリュー式に種が押しつぶされて油がしたたり落ちます。
搾油機の先端からは、搾りかすがにゅにゅ~と出てきます。

じつはこのハンドルを回すのには、けっこう力が必要で、みんな汗だくです。
小学生の男の子は体重をめいっぱいかけてハンドルにぶら下がってみたり、
大人でも片腕ではとても無理で、両手で握りながら回します。
ここに怪力スタッフが登場!ぐるぐるぐるぐる回す回す!!
「エグザイルだ~~!」と歓声が。

この搾油体験は、汗だくになって、油だけでなく体もしぼれる体験となりました。

なたね油は、他の油とはどう違うのでしょう?
他の油と比べる「きき油」をしてみました。
カップになたね油・オリーブ油・市販のキャノーラ油(なたね油)・マッサージ用のオイル2種の
5種類をいれて、どれが自分たちが育てたナタネの油か、あててもらいました。

「どれどれ?くんくん。これだな!これ!!」
「ブッブー!これはオリーブオイルでした!」
「正解はこれ。少し菜の花をゆがいたときのにおいがするでしょ?」
「ほんとだ~。」

比べてみると、市販のキャノーラ油は色もほとんど無くにおいもほとんど無いのに
自分たちが育てたナタネ油は、明るい黄色で菜の花のにおいもします。
同じ菜の花のタネの油なのに、製油方法のちがいでこんなにも違う油になることに
ちょっとびっくりですね。


今日はなたね油をつかった料理もしましたよ。
なたね油のドレッシングで味付けしたサラダ、なたね油でいためたジャガイモ・ナス・サツマイモの葉や茎。
お昼ご飯と一緒においしく頂きました!

油をしぼる体験の他、油のしぼりかすを細かくして天日干しする作業や、
後に油かすを入れる、落ち葉堆肥のところの天地替えをする作業をしましたよ。
ナタネをとことん使うことも、このイベントで大切にしていることですからね。

落ち葉堆肥の天地替えをしたら、カブトムシがいっぱい出てきました。
ねむりを妨げられて、ちょっとご機嫌斜めかな?

こうして作業が終わり、最後は、全員になたね油が配られました。
じつは、自分たちで育てたナタネは、先月選別したあと、4日ほど天日干しし、
茨城の搾油所(NPO法人バイオライフ)に送って、搾油したのち瓶詰めしていただいたのです。


昨年9月から10か月にわたる菜の花づくしの体験。
初めての試みで、予定どおりにいかないこともありましたが、
無事に最終回を迎えられて、ほっとしています。
ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。
また是非畑でお会いしましょうね!!

(さかもと)