5月の25日に紹介したヒオドシチョウの蛹、その後です。
サナギになってから約3週間が過ぎ、ついに成虫が羽化しました。
オレンジ色に青い縁取りの翅、毛むくじゃらの体。
きれいなチョウですね。
蛹だった3週間の間に、チョウたちに事件が起きました。
サナギから白い糸が垂さがり、なにかが出てきた跡があり死んでいました・・・。
出て来たものの正体は、チョウの幼虫に寄生していたヤドリバエの仲間の幼虫でした。
ヤドリバエの幼虫は、チョウの幼虫に寄生して体を食べて、大きくなって出てきます。
そのあと、サナギになり成虫になりました。
ハエの幼虫が出てきたサナギは、全体の半分以上で、かなり高い確率で寄生されていました。
鳥やハチに狙われたり、ハエに寄生されたりと、昆虫の世界で生き残っていくのも大変ですね。
たくさんの試練を乗り越えて、成虫になれたヒオドシチョウ。
「やっと空を飛べるぞー!」と言わんばかりに大空へ飛んでいきました。
(ふくざわ)