山笑う、鳥歌う

今日は、西久保湿地から雑木林を回るルートの巡回でした。
ここ数日夏のような気温でしたが、今日は曇り空で少し落ち着いた雰囲気。

でも、野鳥の声が賑やかで、ウグイスやガビチョウ、コジュケイの声が絶えず森に響き渡っています。
それらに混じって、時折シジュウカラ、オオルリやアオバトの声が聞こえてきました。
冬鳥から夏鳥への交代が大分進んでいるので、今日出会えたツグミはいつまでとどまっているでしょうか。

田んぼに目を向けると、無数のオタマジャクシが泳いでいます。
アズマヒキガエルとニホンアカガエルの二種がいるはずですが、目につくのはほとんどが黒いヒキガエルの幼生です。

もう少しするとこれに、今鳴いているシュレーゲルアオガエルも加わります。

あぜ道を歩いていると、白い糸のようなものがフワフワと漂っているのに気づきました。
最初はガガンボかな?と思ったのですが、止まったそれを見てみるとガガンボのように手足が長いのではなく、
二本の長い触角を持つ虫でした。
名前をクロハネシロヒゲナガという、ガの仲間。

体の何倍もある触角は飛ぶのに明らかに邪魔そうですが、彼らにとっては必要なものなのでしょうね。

森は、サクラが散って一気に新緑の装い。若葉を食べる虫たちもいました。
花は、春先の黄色や桃色の花から、ウワミズザクラ、オトコヨウゾメやコバノガマズミなど、白いものに移り変わりつつあります。

ナラ枯れで明るくなった林内には、心なしかチゴユリなどの林床植物が増えたように思います。
ただ、所々倒木や掛かり枝があるので、特に風のある日の散策はご注意ください。
また、それほど注意を要する時期ではありませんが、スズメバチも活動を始めたようなので、こちらも合わせてご注意を。

(さかでぃ)