ちょっとずつ春です

3月2日、西久保湿地から雑木林を通って大谷戸湿地に至るコースを巡回しました。
今回も、「みどり森ボランティア会」のメンバーさん3人が同行してくださいました。
ゴミ拾いや解説板の拭き掃除などしていただき、本当にありがとうございました。

では、巡回のなかで見られた自然情報を。
スタート地点の西久保湿地に着いたとたん、ウグイスの「ほーほけきょ」という声が聞こえ、空気も暖かく、季節が一歩進んだ様子が感じられましたよ。

ため池には、アカガエルの卵(卵塊)がありました!この卵をみつけると春がはじまったなと思えます。
1日にもスタッフが1つ確認しているので、2日現在は、ため池に2つ。
いつもなら、田んぼのほうにも10個くらい卵塊が見つかるのですが、今年はまだ。
まとまった雨がなく空気が乾いているせいで、出るに出られないカエルたちなのかもしれませんね。

こちらは田んぼ周りで見つけた小さな花。タネツケバナとナズナは花はそっくりですが、よくよく見るとタネのさやの形、葉の形が違います。ぜひ見比べてみてください。まだ寒風吹く日があるので、みな背を伸ばさずに花をつけている様子がいじらしい……。

林の中ではアオキの赤い実やウグイスカグラのピンク色の花が目立ちました。ウグイスカグラは薄緑の葉の展葉も進んでいました。
そして、地味ですが、ヒメカンスゲも咲きました!真っ白なふわふわしたところが雌花、先端の茶色・黄色い穂が雄花です。

雑木林広場をすぎて大谷戸湿地に至る途中に、ウスタビガのまゆが落ちていました。ちょっとずつ春へと進んでいるみどり森に、冬の忘れ物を見つけたような気持になりました。

しばらくお天気も良い日が続くようです。
みなさんも冬から春へと移り変わる様子を見に散策してみてください。

(さかもと)