6月2日の自然情報

今日はトトロの森30号地から登り、案内所の東側を巡回してきました。
案内所の前はヒメザゼンソウを観察なさる方で賑わっています。
小さくて色も景色と溶け込んでいるので、よーく見ないと見つかりません。

※毎年この時期は来館者の方が多くいらっしゃるので、
 駐車場がいっぱいになることもあります。
 また、臨時駐車場はぬかるみにより閉鎖していることもありますので
 なるべく公共交通機関のご利用をお願いいたします。

ヒメザゼンソウの花のとなりにあるのは、昨年咲いた花からじっくり熟していく途中の実です。
そのまわりではドクダミが花真っ盛りで、高い位置からはホトトギスの声が響き、
ああ、初夏の風景だなあとしみじみ感じています。

今はちょうど木も草も花のピークがひと段落したところです。
その中を彩ってくれているのはニガナやユキノシタ、樹上から降ってくるテイカカズラでした。

葉の上や柵の上に注目しながら歩いていると、多くの昆虫やクモたちに出会えました。
今日はカメムシのなかま、中でもクヌギカメムシのなかま(ヘラクヌギカメムシ?)との遭遇率が高い日でした!

そしてこんな奇抜な姿の毛虫も…

ヒメシロモンドクガというガの幼虫らしいです。
角のような毛、腕毛、背中にはハブラシのような毛、しっぽのような毛…
バリエーションと量が豊富です。

そして今足元をよく見ると出会えるかもしれないのは、小さな小さなアズマヒキガエル。
上陸して日の浅い、今年生まれのカエルたちです。

同じく小さいものでいうと、ツヤツヤ・キラキラした体のハムシたちもたくさん見られました。
また、イチモンジカメノコハムシの幼虫が、自分の脱皮殻を背負って歩いている姿も見つけました。

日向では、ダイミョウセセリ、コミスジなどのチョウや、シオヤトンボなどが翅を休めていました。
運が良ければ、湿地沿いでは羽化したばかりのトンボが見つかるかもしれません。

これから雨が心配になってきますが、天気に気をつけつつ風の心地良いみどり森を歩いてみてくださいね。
雨後は足元が滑りやすくなったり落枝があることもありますので、
注意して散策をお楽しみください。

(もよちゃん)