湿地で見つけた昆虫

ポカポカした陽気の中、大谷戸湿地を散策しました。
あちこちからシュレーゲルアオガエルの合唱や鳥たちのさえずりが聞こえ、とても賑やか。

ヨシの芽や、木々の葉が大きくなり、春から初夏の景色へと移り変わっていくのを感じます。
つい最近まで、枯れたヨシの茶色が目立っていたのに、植物の生長のパワーに驚かされます。

生きもの探しをしてみるとヨシにトンボの幼虫「ヤゴ」の抜け殻がついているのをみつけました。
この抜け殻から出たトンボの正体は、シオヤトンボです。

 
他のトンボより少し早い4月から成虫が活動を始めるトンボで、
シオカラトンボに似ていますが、体の大きさが一回り小さく、さらに模様で見分けることができます。
緑の森博物館では、大谷戸湿地や案内所のまわりでよく見られます。 


こんな昆虫も見つけました。
スゲの仲間に集まるスゲハムシです。
体は、きらきらとした金属光沢で太陽の光に照らされると、まるで宝石のようです。
スゲハムシの体の色は、銅色のもから、青、赤など個体によって差があります。
湿地を歩かれる際は、お気に入りの色のスゲハムシを見つけてみてくださいね。

この時期は、日に日に生きものが活発になる季節です。
ぜひ、緑の森の博物館の生きものたちに会いに来てください。

(ふくちゃん)