Q3 みどり森にはどんな歴史があるの?(さいたま緑の森博物館とは?)
狭山丘陵の豊かな自然の中にあるさいたま緑の森博物館は、「豊かな自然が残る狭山丘陵を守り、緑と生きものとのふれあいの場を残そう」というたくさんの意見からつくられ、森や生きものをふくめた自然そのものを展示物とした野外博物館です。
(ア)みどり森はどこにあるの?
さいたま緑の森博物館(みどり森)は、狭山丘陵の
北西部に、入間市と所沢市にまたがってあります。
面積は約85.5ヘクタール(入間市:65ヘクタール、
所沢市:20.5ヘクタール)です。狭山丘陵の中でも、
かつての里山の景観が色こく残されたところです。
(イ)みどり森はどうしてつくられたの?(緑の森博物館ができるまで)
1960~1970年代にかけて、狭山丘陵はレジャーし設や
住たく地などの開発があいつぎました。すると、雑木林が
切り開かれ、身近な自然が失われるのを目の当たりにした
地いき住民から、丘陵を開発から守る運動(開発計画への
反対、計画変こうをうったえるしょ名運動など)が広がって
いきました。それは、東京都・埼玉県のかき根をこえた
ものでした。
狭山丘陵の自然を守り、活用し、ふれあいの場を残そう
という運動の高まりは、1986年「雑木林博物館構想」に
まとめられました。
これは、「狭山丘陵そのものが武蔵野(むさしの)の
自然と文化を学ぶことのできる生きた博物館であると考え、
丘陵全体をそのまま保全し、活用していこう」というものでした。
この構想が提案されたことを受けて、埼玉県は
「緑の森博物館」を事業化することにしました。
雑木林や湿地(しっち)をふくむ里山の景観そのものを
野外展示とし、き重な生き物を守るとともに、だれもが
身近な里山の自然のすばらしさを実感できることを目的に、
1995年7月1日【さいたま緑の森博物館】は開館しました。