夏の終わり

9月になりました。
朝晩はもちろん、日中でも過ごしやすい日が増えてきましたね。
雨上がりの今日、みどり森はさわやかな空気につつまれています 。

この時期、森の中を歩いていると、まだ熟していない青いどんぐりの実が
枝先についたままの状態でたくさん落ちているのを目にすることができます。
強風にあおられて落ちてしまったのでしょうか???

枝先のするどい切り口から推測するに、
犯人?はどうやらオトシブミ科の昆虫『チョッキリ』の仲間であることが濃厚です。

どんぐりの帽子をよく見ると、小さな傷がついているのが分かります。
チョッキリ母さんが針のような口を使って穴を掘り、そこへ卵を産み付けています。

そして卵を産み付けた母チョッキリは、その後このどんぐりを枝ごとちょっきり!
切り落としてしまいます!(名前の由来はこの習性から)

これは、傷つけられたことにより出る植物側の防御反応(毒を出す、堅くなる、不味くなる、天敵を呼ぶ)
などから卵や幼虫を守るためといわれています。

残念ながら、高い木の上にあるどんぐりを観察することは難しく、
この日も母チョッキリの姿には出会えませんでしたが、

枝ごと切り落とされたどんぐりの実をみるにつけ、
母チョッキリの愛?を感じずにはいられません?!?

 

 

 

どんぐりの実以外にも、みどり森ではいまナンバンハコベやエゴノキ、ゴンズイなどが
かわいらしい実をつけ始め、そろそろ夏に終わりを告げようとしています。。

※最近お問い合わせの増えている「ツリフネソウ」は少しづつ咲き始めました。

 

(うい)