24時間テレビ「さいたま緑の森博物館プロジェクト2014」終了しました!

4月19日(土)に24時間テレビチャリティー委員会と当館との共催で実施した
24時間テレビ「さいたま緑の森博物館プロジェクト2014」が無事に終了いたしました!

前日は、雨が降っていましたが、当日は天気も良く、新緑が美しい絶好の
イベント日和となりました。
今年で2回目の本プロジェクトは『里山を知ろう!育てよう!守ろう!』をテーマに
応募してくださったボランティアの皆さんと1日活動をしました。

午前は、八幡湿地で開会式を行い、緑の森博物館に残された里山の自然環境や
人との関わり等について、私たちインタープリターが案内しながら散策をしました。

その後、「どんぐりの実 救出作戦!」と題して、昨年の秋に落ちたどんぐりから根や
芽が出てきたものを苗ポットに植え替えて救出する作業をしました。
これから雑木林を育てていく際に植樹する苗作りの一環として行いました。

せっかく生えたたくさんの稚樹も夏に草がおい茂ると枯れてしまいます。
その前に救出をして、どんぐりの苗は参加していただいた方や博物館で育てます。
そして3年後に再び、みどり森に植樹する予定です。私たちも頑張って育てたいと思います!

午後は、「里山の環境を守ろう!」ということで
外来植物の除去・萌芽している株の周りのササ刈り・ロープ柵の修理の
3つの作業を行いました。

外来植物の除去では、昨年に引き続き、湿生園に繁茂してしまったキショウブの
抜き取りをしました。
根元から取り除かないと復活してしまうので、鍬(くわ)で掘り起し、皆さん
泥まみれになりながら引き抜いてくださいました。
キショウブは繁殖力が強く、その地域に自生する植物(在来種)を駆逐する
おそれのある植物として要注意外来種に指定されています。
キショウブを除去することで、本来この湿地に自生する植物を守る手助けになります。

ササ刈りは、昨年伐採したコナラやクヌギの切り株から出てきた萌芽枝(ほうがし)を
育てるため実施しました。

やっと生えてきた芽がきちんと育つように周りのアズマネザサや積み上げられた枝を

片付ける作業をしました。そのおかげで終了時には萌芽枝の周りがとてもキレイになりました!

ロープ柵の修理では、園路沿いで腐ってきている柵を抜き取り、その脇に新しい杭を
打ち込む作業をしました。皆さん慣れない「掛けや」を頑張って振り下ろし
杭を打ち込んでいきました!
残念ながら、時間の関係ですべてのロープを張り直す作業まで終わりませんでしたが
皆さんが帰られた後にスタッフが全てロープを張り、ロープ柵が無事完成しました!
これにより園路外に立ち入る人がなくなり、動植物を踏みつけ等から守ることができます。

今回は、ボランティアさんとスタッフ総勢80名の活動で色々な里山の保全作業を無事に
終了することができました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

どんぐりの苗を育てるために持ち帰ったみなさんは、ぜひ大きく育てて、3年後に
一緒に植樹できることを楽しみにしています!

3年後とは言わず、今度は季節を変えて、ゆっくりと遊びにいらしてくださいね!
スタッフ一同、お待ちしております。

 

はせがわ